ブラックレストランのお話

上京物語

以前別の記事で僕がブラックレストランで働いていたお話を書きましたが、今回は知人のブラックレストランで働いていた時のお話です。僕のお話はこちらから飛んでいただければ読むことができますので是非目を通していただければ幸いです

まず第一に、これから飲食業に勤める方、飲食を目指している方にとってはダークな内容になるかと思いますが、僕のブラックレストランのお話の時同様に昔(おっさんが新卒くらいの時)のお話です。今は労働基準法がしっかりしてきているはずなのでスーパーブラックなお店のお話はほとんど聞きません。(8時間勤務で週2回休みというところは少ないと思いますが…)しかし、月8休みで12時間勤務、うち休憩1時間~1.5時間なんてお店はざらにあります。実際僕は今そうゆう状況で働いていますしね

「おれ等が若い時はよー」っていう おっさんの戯言なので、暇つぶしにでも読んでいただければ嬉しいです

では、本題に入りましょう。

これは、まだ知人が上京する前、北海道札幌市のとあるレストランで働いていた時のお話です

彼が働いていたのは地元ではちょいと有名な洋食レストランでした。ハンバーグがすごくおいしくて人気で、大きなエビフライや豚ロースのコンフィをローストしたメニューも人気でした

おしゃれでまずまずコスパも良くデートでも使えるような洋食屋さんでした 2人のオーナーシェフが共同経営をしている会社で店舗は当時は2店舗だったかな…のちにだんだん増えていき、3店舗+セントラルキッチン+αといった形で事業展開していったそうです

順風満帆、さぞ給料良かったんだろうなと思っていたのですが

よくよく話を聞いていると僕と同じくらい真っ黒なお店で働いていたみたいなんですよね

1日の労働時間

長い時は8:30出勤で4:00帰宅なんてこともあったようです

彼の家は店から徒歩5分かからないところにあったのでまだそれが救いだったようですが、だとしても勤務時間が長い…。なぜこの長さになるのかというと、先にも書きましたがちょうど新店舗をオープンするってときまたは新店舗をオープンしたばかりという時だったからなんです

進展準備に駆り出されたり、オープンしてからは彼がいた店舗の営業終了後新店の片づけを手伝いに行くのも仕事になったそうです。さらには夜中2:00とか3:00まで残るゲストがいたことから労働時間が長くなったそうで4:00帰宅ってことですね(ちなみにこの新店のクローズは0:00です)

彼がメインで働いていた店舗からは徒歩5分圏内だったのに新店からは30分くらいかかるんじゃないかな(笑)

新店ができるまでの労働時間は  大体14時間(休憩1.5時間)

新店ができてからの労働時間は  大体15時間(休憩1.5時間)

繁忙期やおせち製作がある時は  大体18時間(休憩1.5時間)

という感じでしょう

業務内容

図解を作ってみたくて無理やり業務内容をタイムスケジュールにしてみました(笑)

実際はここまできれいに仕込みはこの時間にこのくらいの時間やるといった感じではなかったともいますが、とある一日のタイムスケジュールといった感じで見ていただければと思います

営業中の業務に関しては想像通りかと思います。個人店ではありますしそこまで人を抱えられる大きさのお店ではなかったのでメイン料理以外が仕事って感じですねぇ。これ毎日はしんどいわ

第一に「調理師学校卒業してまでなんでホールメインやねん」って感情、個人店勤めたときあるあるですよね(笑)その他、ドリンクメイク、サラダやセットスープ、前菜、ドルチェなどの提供時に火をあまり使わない系の料理、メイン料理の皿準備、洗い場(ウォッシャー)、レジ業務など

舗管理とメイン料理はオーナーシェフが、それ以外を彼が行っていたような状況だったようです

なので、彼が営業準備や片付けを行っている一方で数字管理や買い出し、発注を行っているのがオーナーシェフということなのでしょう

良かったこともある!!

ここまでいかに大変だったのか、苦痛を味わっていたのかを記述しましたが、

「ゆうて良かったこともあるっしょ?」って聞いてみたところ

「ないっ!!」とのことでした。はやい、即答(笑)

「まあまあまあ…」と堀り下げていくとちゃんといくつかありましたよ

  • ないこともあったけどボ-ナスがあった!
  • 人脈ができた
  • 過酷な状況にもなれる
ないこともあったかボ-ナスがあった

この会社は現在 本店、2号店、3号店(新店)、セントラルキッチン、デザイナー、花屋と僕が知っているだけでも手広く事業を展開しています。彼がこの会社で働いていた時はその駆け出しのころで業績も良かったのでしょう。しかし、のちに展開していくのでもらえないことが続いたようです。でも飲食でボーナスってホテル勤務の人くらいじゃないかなぁ うらやましい

人脈ができた

特にこの会社の経営陣とのパイプができたそうです。これだけ規模を広く展開して言っている人が地元にいて帰った時には必ず挨拶に行っているそうです。もしこれから独立など考えているのであれば強い味方になってくれそうですよね

過酷な状況にもなれる

共感しかないです(笑)ちょっとやそっとじゃくじけなくなります。彼は上京してから料理長を経験したり、銀座のちょっと高い店などで働いていましたがピンピンしてます(笑)

心身ともに強くなるかもしれませんね、メリットかどうかわからんけど…

そんな彼が作った料理を撮影するのが僕の最近の趣味です 僕は作りません

インスタにも上げているのでよろしければのぞいてみてください

秋田楓

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